wakkyの旅

いつぞやのマレーシア出張時のメモ帳がでてきたので、とりあえずアップ。

|マレーシア行きを聞いたのは出発日約2週間前。
|まだパスポートすら持ってない俺に海外出張の指令を出すとは、
|まるで小学生が夏休みの予定表を立てるかのようです。（無謀な予定の為、結局は最終日宿題に終われる羽目に）
|まぁぎりで間に合ったのですけどね。
|仕事中に申請しにいき、会社の金で作成、そして10年パスポート。
|ビバ出張！
|もちろん成田までも新宿から -シンデレラエクスプレス- 成田エクスプレス。
|会社の金だからこその贅沢。贅の限りを尽くしたい所です。
|ちまちま出てくるコース料理をバーべキュー用の串で一本に繋げて一気に食いたい!
|そんな気分です。
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|そんなこんなでマレーシアについたのは夕方。
|早速、みんなで夜ご飯を食べに行くことに。
|マレーシアを案内してくれるのはシンガポール支店の人。（日本人）
|マレーシアも詳しいとのことで、どこに連れて行ってくれるかの楽しみにしてました。
|おっ、見えてきましたよ、なになに、
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!1Japanese Restrant　膳
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!2ん？
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|英語かな？後に続いているのはマレー語かな？
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!2おもいっきり日本語です。
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!1膳
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!2おもいっきり漢字です。
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|マレーシアだよね？ここ。
|びっくりしましたが大人しく入り、メニューを開きました。
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|すし、天ぷら、親子丼、
|ふぅ〜ん結構普通じゃんか、メニューは。
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!1？！
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!2いましたよ、異端児が。
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!1チキンカツ蕎麦。
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|蕎麦の上にチキンカツ乗ってるよ。ちょーめずらしいよね。さすがJapaneseRestrantだよね。
|ご都合主義もいいかげんにして欲しいところです。
|っていうかJapanese風Restrantに変えたほうが良いと思う。 -細木数子も言ってます。保坂尚輝は地獄に堕ちろって。-
|さてさっそく注文してみることに。
|とりあえずビールで乾杯。
|さぁ運ばれてきましたよ、チキンカツ蕎麦が。
|わぁ〜、グダグダになってるぅ。
|衣がまるでタヌキ蕎麦のてんかすの代わりをしているかのよう。
|表面には油がギッシリ。まるでとんこつラーメンかなにかとブレンドされているよう。
|油ラーメンに続く新しい料理かな？油蕎麦？
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|でも初日からいいもの拝ませてもらったな。これから楽しみになりました。
|いろんな意味で。
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|二日目、仕事初日です。
|現場到着後、早速仕事に取り掛かりました。
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|なんていうんですか、環境悪すぎです。
|地下なんですけど、まだ工事中の為、空調まったくきいてない。
|風も通らないから、汗だらっだら。みるみる服に地図が出来ていきましたよ。
|囚人の気持ちが手に取るように伝わってきました。
|これが後二日もあると思うと、戦慄を覚えるのですが、俺は大人。がんばりました。
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|ある時、大きな方のトイレに行きたくなりビルに備え付けのトイレに行ったときです。
|ビル自体もとてもきれいでトイレも申し分ないトイレでした。
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!2たった一つを除いては。
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|なんか個室のトイレ、やけに水浸しなんです。
|あれ？清掃したのかな？なんて思いました。
|便座にはなぜか、足跡。
|まさにウンチングスタイルを洋式便所でかましたやつがいるにちがいないといわんばかりの足跡。
|いやな予感がします。しかもこうゆう時の予感って
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!3当たるんですよ。
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|ふと壁をみると水道管のようなものが見えます。
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!2シャワーでした。
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!2ミニシャワー。
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!1マレーシア流ウォシュレットって
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!1とこですかね。（涙）
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|つまり、今おれが踏んづけているこの水溜りはウンチョスを洗い流した時に便器内に収まらなかった
|暴れ馬もとい暴れ水なわけで。
|ハードラックとダンスっちまったわけで。
|郷に入っては郷に従えといいますが、これはムリ！
|想像するに、右手側にシャワーがあったから、不浄の左手で洗うはず。
|右手くんは神聖なるもの、ご飯は右手くん。でも、でも、
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|潔癖症じゃなくても、これはいくらなんでもさわれません！（ヒロシです）
|んでもって中腰でする大はとても辛かった。
|もう重力に従うしかないって状態。堕ちて、お願いって感じ。
|っていうか
|このシステム作ったやつ
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!1地獄に堕ちろ
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!1一歩前出て、歯食いしばりやがれ。
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|さてお昼を食べに行こうということで近くの食堂のような所に行きました。
|フードコートみたいな所です。
|やっとマレーシアらしい食事です、ナシゴレン一丁！
|こっちからの言葉は通じるみたいですが、彼らの言葉はＡＬＬマレー語。
|何言ってるのかさっぱりわかりません。お互い苦笑いです。
|でも工藤静香のように目と目で通じ合うことはできました。ＭＵＧＯん？・・・色っぽいみたいな。
|マレー人にそんな感情いだきませんが。
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|しかも安い、100円くらい、ナシゴレンとスープで。
|ただ、スープの入ったきったねぇお椀をわざわざナシゴレンの皿の上に乗せて渡さなくても良いよ。
|おいしそうなナシゴレンが汚れてしまっています。
|まぁ気にしないで食べましたけど。
|でもそれがマレー流。
|郷に入っては郷に従うしかありません。これは受け入れましょう。
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|夜は屋台のご飯です。
|中華系もおいしいともっぱらの評判なので、さっそく四川風ラーメンやら牛骨スープやら点心やら注文です。
|肉骨粉もなんのそのラピュタに出てくる海賊達がメシにありついた時のごとくむしゃぶりつきました。
|これも一皿100円〜200円くらい。
|ただ嗜好品のビールは高い。高いっつっても大瓶で350円とかなんだけど。
|日本人でよかったよほんと。ビバ金持ちジャポネーゼ！
|あとアルコールのおかげでお腹を壊すとかいう問題は吹き飛びました。
|人間アルコール入るとどうでもよくなっちゃうってことあるんですよね。
|１０年後、変異型ヤコブ病になったらきっとのこの屋台のせいです。
|でも仕方ありません、郷に入っては郷（略）
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|二日目、三日目とがんばったせいか、四日目は午前中で仕事も終わったわけで
|じゃあ、モスクが近くにあるからそこでランチにしようってことでモスクの側のフードコートに出かけました。
|このモスクの側には凱旋門のサークル道路のように、
|どでかいサークル状の道路があり、一箇所だけ他の道路につながる1直線の長い道があるのですが
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!2これが曲者でした。
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|本当はモスク内も見物できるのですが、金曜日の１時から３時までは観光客は立ち入り禁止と書いてありました。
|せっかくきたのに残念などと安易に考えていたのが間違いの始まりでした。
|ランチも食べ終えリラックスしながらお茶なんかして、
|今日はクアラルンプールの方を案内しますよなんていいながら車まで移動したら
|まぁ、なんということでしょうか。（劇的ビフォーアフター風に）
|日本では２重駐車は禁止です。交通違反です。
|マレーシアではありなんです。
|しかも３重駐車。
|そしてそれをPOLICEが指導。そこに停めろと。
|道いっぱいに停めろと。スペースをなくせと。
|うちらも早く来たもんだから脱出不可能。
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|｜車車車　車車車｜
|｜車車車　車車車｜
|｜車車車　車車車｜
|｜車車車　車車車｜
|｜車車車　車車車｜
|｜車車車　車車車｜←甲州街道のような道路にこんな感じのが1km以上続いている。車の位置にバイクも。
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|公害以外の何者でない感じ。
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|ええ帰りましたよ、歩いて。苦行を行う修行僧のように。
|アメリカ横断ウルトラクイズの敗者のように。
|トボトボと。
!2ほんと遠かったです。
|千葉県にある *東京ドイツ村* くらい遠かったです。（行ったことないけど）
|（もちろん東京でもドイツでもない。構想に関わった人たちの思想も果てしなく遠い。）
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|車ってほんとに便利なものなんだって思ったよ。。。
|そしてなんの見返りもなく深夜に車で迎えに来てくれた友人を思い出しました。
|なんて便利だったんだろうって。（友人が）
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|あとこっちのお国の交通事情は凄まじいものがあります。
|基本的に車線変更ごときでウインカーは使用しません。もちろん右折時なんかも必要ありません。
|右折左折なんて、本人が心の中で思えば良いことで、他人に知らせる義務はないようです。
|自分がよければ、すべてよしという考えの下になりたっています。
|ウインカーなんて付いてなくてもいいじゃんくらい使いません。
|だから突然入ってきて、突然出て行く。
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|ほんとどうにかして欲しいですね,この国。
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|それはさておき高速道路でも普通の道路でも同じ。
|だから車線変更は命がけ。混雑してても入れてくれない、っていうか入れさせないという強い気持ちを感じました。
|だって運転している支店の人も強引に前に入ろうとした車に対して、ブレーキ踏まないでアクセル踏んでブロックしましたから。
|しかも舌打ちまで。
|バーゲンの時のおばちゃんたちのごときブロック。
|僕あの国では運転できません。日本の運転免許だけではカバーしきれない何かがあります。
|この国で運転するにはどんなことにも挫けない強いハート（自分の胸を指差して、カメラ目線で）が必要です。
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|ちなみに泊まったホテルは五つ星のリゾートホテルなので、ベットもダブルベット。
|枕もYESNO枕みたいなデカイのが４つくらいおいてあった。
|（YESNO枕とは、新婚さんの曖昧な愛の駆け引きを、YESかNOだけできっちりデジタル化したお節介な枕のこと）
|もうそれはそれは広くてサイコーでしたね。
|エキストラベットもなぜかおいてあったしね。
|そうなんです、一人部屋になぜかエキストラベット。
|ただでさえ広いベットにエキストラ。
|おぉ、エキストラなぜそこに？
|おかれているのはベット。部屋一杯に広がるベット。
|電話かけて文句言いたいけど、英語話せないので同行者に文句言ってもらいましたよ。
|フロントで、さっさとエキストラベットをどけろと。今すぐどけろ、買い物言ってる間にどけろと。
|かしこました、ムッシュウと言ったか言わないでか自分は後を去りました。
|そしてその足で、お土産買いにいったんですよ。
|ロイヤルセランゴールって知ってるかな？
|スズで出来た、器や置物、花瓶とか売ってるちょっと高級感漂うお店なんだ。
|僕が店に入った時、アジア系外国人の若者三人が小さいビアマグを手にあれこれ話しているのがわかった。
|まぁ、内容はちょっと高いとか、あっちの小さい置物にしては、なんて感じだ。
|そのすぐ横で、店員を呼びつける俺。
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!2チミィ、このデカイビアマグ4つくれたまえ
|（実際はこんなこと言ってない、たどたどしい英語。気分的にはこんな感じ）。
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|まるで恥ずかしいものでも持っているかのように固まるアジア系外国人たち。
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!2しかもすごい眼差し受けてます。
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| *アジエンス* のＣＭですか？
|きみたちもぼくも同じアジエンスじゃないか、ふふ。
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!2懐具合がちょっと違うがな。
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|ポケットから何気なく取り出される札束。
|目は釘付け、君にゾッコンラブ光線でまくりです。
|店員も他の人をほったらかしにした上で、俺への極上のスマイル
|金に物言わせる行為ってものすごく気持ちいいね。
|日本人が嫌われてもそれは決して僕のせいではありません。自然の摂理かなにかです。
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|買い物を済ませた後、部屋に戻ってきた私の眼下には
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!1部屋を出た時と寸分たがわない
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!1状態が広がっていました。
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|お国柄ってやつですか？
|小せぇことは気にすんなってことですか。
|なんとなくムカついたのでそのベットは意味も無く壁に立てかけてやりました。
|部屋は広くなり、ちょっとスッキリしたのもの束の間、
|ハァハァ言ってる自分と一人でベット立てて、きゃっきゃっ言ってる自分と冷静なもう一人の自分が会い重なって
|悲しみの海に溺れそうになりました。
|こんなことなら鏡に向かってじゃんけんでもしてた方が絶対楽しかったに違いない。
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|マレーシアは、快適？そのもので騙されることもなく、スッキリと帰ってこれました。
|只、家に帰って、最後にクアラルンプールの空港で買ってきたチョコレートが300円もしたのに、
|一口チョコが４つしか入っていなく（しかもたいして美味しくない）、騙された感が胸いっぱいに広がったのはここだけの話。
|チロルチョコ30個買えますよ、まったく。
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